社会保険事務所に電話してみた


 どうしても年金について直接質問してみたかったので、電話してみました。
 以下、「社」→社会保険事務所 です。
 尚、俺や職員の方のプライベートに関する部分はカットしてます。


俺 「年金は、40年間払い続けて貰えるのが月6万ちょっとですよね?」
社 「そうですよ」
俺 「でも、これから先、支給額が下がることもあり得るんですよね?」
社 「そうですね。支給額が下がる、もしくは開始年齢が上がる事も……分かりませんけどね。高齢化が続けばそういう事もあるでしょう」
俺 「出生率もかなり下がっているようですが、このまま下がり続けてその上未納率も高くなれば、当然僕たちが貰える額も減るんですよね?」
社 「確かに、支え手の年金保険料が上がることもあるでしょう。しかし皆さんが払わないと、また逆にどんどん保険料を高くするしか仕方が無くなってしまう」
俺 「安部幹事長も、そのような事を言ってましたね」
(中略)
社 「一概にですね、年金が貰えないということを言われてますけどね、そんな事はありませんので」
俺 「塩川元財務大臣は、月6万円ではとてもやっていけないと発言していましたが」
社 「年金制度自体はですね、100%全部の生活といいますか、余暇も含めてですね、全部生活保障をしましょうという事はですね、今の時代(聞き取り不能)無理という話になるんですよね」
俺 「では、100%年金に頼るというのは、絶対に無理ということですね」
社 「100%年金に頼るのは、それは無理ですね」
俺 「保険料の埋め合わせの為、消費税も16%まで上げられるそうですね」
社 「それはですね……最低限の生活保障をさせて頂けるだけの額はやっぱり支払わなければいけませんからね」

俺 「それと、平成十六年度における財政運営のための公債の発行の特例等に関する法律に関してなのですが」
社 「はい」
俺 「こちらは延長されたんですかね?」
社 「国債ですか?」
俺 「いえ、僕たちが納めている年金積立金を、色々なことに使って良いという法律です」
社 「あぁ……使っていいという法律ですか……」
俺 「はい。例えば先日も、社会保険庁員が利用するテニスコートやゴルフクラブ、バスケットコート等の建設費が(年金から)使われたのが問題になったのですが。またグリーンピアや株式運用などもされているそうですが?」
社 「ですから結果的に……という言い方はおかしいのですが、ああいうのは研修施設ですよね。研修というのは(聞き取り不能)とかの研修もしなければならない。その中でまぁ出来映えが良い悪いというのも当然あるのでしょうけれど、それで保険料を使っているという事ですよね?」
俺 「はい」
社 「それでですね、この保険料をどこまで使うのが正しいかという話になってくるんですよね」
俺 「相当な損失が出ていると聞きましたが。株式運用などでも」

社 「うーん、アレもですねぇ、結局おかしな話なんですけどねぇ。なんといいますか、年金の財源というのは一旦皆さんから私たちが頂いてですね」
俺 「はい」
社 「その後どこに行くかといえば、財務省の方に行くんですよね。で、財務省の方に入ったお金から資金運用ということで、結局結局財務省から厚生省から(聞き取り不能)ということになってるんですよね」
俺 「運用というのは、年金資金運用基金が行っていると言うことですが」
社 「財務省管轄。財務省から逆にそっちの方に流れてくるんですよ。結局元締めは財務省なんです」
俺 「社会保険庁からも年金資金運用基金に、天下りが行ってるんですね?」
社 「確かに行っているとは思いますけどね」

俺 「(江角マキコ等の)CMにも使われているようですね。積立金運用に失敗し続けたとしても、好きなように使い続けられるわけですか?」
社 「うーん、ですからそこまでの責任問題が…」
俺 「その責任に関してですが、存在しているのですか?」
社 「個人的に言えば、大規模保養施設とかありますよね。当時の大本のですね、厚生年金保険法の中にですね、(聞き取り不能。評議員?)さんとかのですね福利厚生の為にそういう福祉のために使われるのが一部認められているわけですよね」
俺 「はい」
社 「で、随分前の……昭和40年代、50年代とかの話になると、昔は例えばリゾートホテル等は高くて、一部の(裕福な)方しか行けないという話があってですね、その中で結果的にそいうの(グリーンピア等)を建てて、当時は利用価値というか、一定の収益も上がっていたんですけどね。
俺 「はい」
社 「やはり、時代の流れに沿ってですね、今は安いリゾートホテルもありますよね。そういう色々な多様化した部分とですね、それからやはりバブルなどもありましたし。個人的にはですね、(聞き取り不能)の人たちがうまく時代を見て、やってもらえれば一番良かったんでしょうけどね」
俺 「しかし、失敗してしまった、と」
社 「見方を誤ったんでしょうね。だから一概に、どこに責任の所在があるかという事になると、私が一言で考えられるような問題じゃないですからね」

俺 「それとですね、物価スライド方式に関してなのですが」
社 「消費者物価指数のことですよね?」
俺 「はい」
社 「ですから、年金額が減る減らないという問題でなく、現行の法律で決められている金額がありますよね。それに対してその、普通の労働者は賃上げとかありますよね。物価が上がると生活出来ないから賃金上げろとか。こういう完全物価スライド方式を適用してますから、今デフレですけど、これから極端なインフレ等があれば物価スライドで(支給額を)上げることになるでしょうね。
俺 「では、その時(極端なインフレ)の年金保険料はどうなるのでしょうか?」
社 「同じでしょうね。インフレで上がればですね……」
俺 「今はデフレなのに保険料は上がってますね。もう17,000円まで上がるのは決定されたのでしたっけ」
社 「(聞き取り不能。かいやくき?)が上がれば当然何か修正しなければいけないでしょうね。あまりにも変われば」
俺 「色々と質問に答えて下さって、ありがとうございました」